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Q29.

生理痛がひどく、
仕事に集中できないときは
どうしたらいいの?

A.

まずは婦人科を受診し病変がないか確認してもらいましょう。
月経困難症は、何らかの原因となる病気があることで起こる「器質性月経困難症」と、原因となる明らかな病気をみとめない「機能性月経困難症」があります。機能性月経困難症の場合、プロスタグランジンの合成を抑制する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの痛み止めが月経痛に有効です。痛み止めだけでは効果がない場合はホルモン剤治療(低用量ピルや黄体ホルモン剤)などの治療に移ります。ピルや黄体ホルモン製剤に含まれている黄体ホルモンは排卵を抑制し、女性ホルモンの分泌を抑えます。女性ホルモンの分泌が抑えられると、子宮の内膜は厚くなれず、月経量は減り、月経痛が改善します。漢方薬を併用することもあります。一方、器質性月経困難症の場合は、ホルモン剤での治療により、子宮内膜症や子宮腺筋症などの病変を縮小させる効果も期待できます。

田中先生

Doctor’s Profile

田中先生

田中 彩(たなか あや)

千葉大学医学部卒業。
同性の目線で女性医師だけにしかできないことがあるのではないかと産婦人科医になり、現在は都内の総合病院にて、一人ひとりの患者さんに丁寧な診察を心がけている。
TBS「林先生が驚く!初耳学」などのメディア出演や医療監修も多数手がけている。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛をガマンすると体に良くないことってあるの?

      A.

      痛みをガマンすることで、体に負担がかかってしまうため、ガマンせずになるべく早く鎮痛薬を飲むことをおすすめします。ただし、用法・用量を守り、空腹時や長期間(1か月に10日以上)の服用は避けましょう。鎮痛薬を服用した後も痛みがおさまらない場合は、病院を受診し、医師のアドバイスを受けましょう。
      その場しのぎで痛みをおさえてしまうことで、重大な病気のサインを見逃してしまう恐れもあります。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      色々な種類の鎮痛薬があるけど、どれを飲めば良いの?

      A.

      例えば、「リングルアイビー」シリーズには、イブプロフェンという有効成分が配合されています。イブプロフェンとはNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれるものの一種で、解熱、鎮痛、抗炎症作用があります。また、プロスタグラジンという発痛物質の生成を阻害することで、痛みの感知を和らげる効果もあります。
      その他、鎮痛薬に含まれる有効成分として一般的なものには、アスピリン、アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクなどがありますが、これらの有効成分と比較して、イブプロフェンは、特に子宮への移行性が高く、即効性があると言われています。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      錠剤とカプセル剤があるけど、効き方はどう違うの?

      A.

      錠剤と比べてカプセル剤は溶けるのが早く、即効性があります。カプセル剤とは、液体や粉末の有効成分をゼラチン質のカプセル剤皮に詰めたもので、カプセルが溶けるとすぐに有効成分が広がります。一方で、錠剤は、有効成分と添加剤を圧縮加工したもので、飲みやすいという特長があります。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬っていつ飲めば良いの?

      A.

      基本的には痛みが出てきてからの服用で問題ありません。外出先で突然痛みが強くなることもあるので、持ち歩くようにしておくと良いでしょう。毎回生理何日目で強い痛みがくると決まっているような場合は、予測して痛みが始まる直前から飲み始めても良いですが、多量に飲むと胃の粘膜を荒らしたり、腎機能障害が出る可能性があるので、いずれにしても服用は必要時のみとし、無駄に用量を増やさないことをおすすめします。また、服用間隔を4時間以上あけるようにしてください。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬をいつも飲んでいると効かなくなるの?

      A.

      市販の鎮痛薬では、用法・用量を守って服用しているのであれば、耐性ができる(効きづらくなる)ことはありません。もし鎮痛薬が効かないようであれば、服用のタイミングが遅れている、あるいは体質に合わない成分が配合されている可能性もありますので、医師にご相談ください。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬にはどんな副作用があるの?

      A.

      鎮痛薬は胃の粘膜を刺激することがあるので、胃の弱い方は胃薬と同時に飲むことをおすすめします。また、鎮痛薬の中には眠くなる成分が入っているものもあるので、注意が必要です。「リングルアイビー」シリーズは、眠くなる成分は含まれておりませんが、イブプロフェン自体も副作用として眠気やめまいなどの症状が、稀ではありますが報告されています。鎮痛薬の服用による生理周期への影響はなく、また、授乳中の服用も問題ありませんが、15歳未満の小児や妊娠中の服用は避けてください。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬は他の薬と一緒に飲んで良いの?

      A.

      例えば、ビタミン薬、漢方薬との併用は可能です。また、胃薬も併用可能ですので、胃に負担がかからないように、一緒に使用することをおすすめします。ただし、他のかぜ薬や、解熱鎮痛剤とは併用しないでください。一般的なかぜ薬にはNSAIDsが含まれていることが多いので、併用すると、過剰摂取となり思わぬ副作用につながる可能性があります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      年齢によって生理痛は変化するの?

      A.

      20〜30代以降や出産後に重い生理痛が改善する方もいますが、反対に子宮筋腫や子宮内膜症性嚢胞などの基礎疾患が発症したことにより、症状が強くあらわれる方もいます。また、年齢によらず、ストレスやライフサイクルの乱れなどにより、症状が増悪する場合もありますので、「いつもの生理痛とは痛みの感じ方が違うな」と思ったときには、病院を受診することをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      基礎体温は測った方が良いの?

      A.

      月経周期や排卵の有無など、体の変化やリズムを確認するために、基礎体温は測定することをおすすめします。
      毎朝起床時、体を起こす前の体温を測りましょう。体温計は就寝前に枕元など手の届くところに準備しておき、毎朝できるだけ同じ時間に測りましょう。測定は舌の下で行い、体温計は小数点第二位まで測れる婦人科体温計の使用をおすすめします。測った後はグラフやアプリに記録し、体温が二層性になっていることを確認しましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理前に感じる体の不調(PMS)で病院に行って良いの?

      A.

      PMSとは、イライラしたり疲れやすくなったり不安定な気持ちになったりする精神的な症状と、乳房や下腹部の張りや圧痛、頭痛や手足のむくみなどの身体的な症状が月経前にあらわれ、月経開始とともに改善する疾患です。軽症であれば生活リズムを整える、例えば栄養バランスの良い食事を摂ることや適度な運動をすること、リラックスできる時間を作ることなどで改善することもあります。それでも改善しない場合は、病院を受診しましょう。鎮痛薬や、漢方薬、低容量ピルなどのホルモン療法が有効なこともあります。漢方薬は、症状にもよりますが、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、加味逍遥散(カミショウヨウサン)などが一般的に有効とされています。精神的症状が強い場合は、心理カウンセラーによる治療が必要なこともあります。一人で悩まず、まずは病院を受診してください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛を和らげる方法は?

      A.

      身体を冷やさないような服装を心がけ、湯船にゆっくり浸かるようにしましょう。入浴後や就寝前のちょっとした時間にヨガやストレッチを行うと、血行が良くなり筋肉がほぐれ、腰痛の軽減につながります。また、不規則な生活やストレスによりホルモンバランスが乱れることも多いので、できるだけ規則正しい生活を心がけ、リラックスできる環境を作ってください。毎回強い生理痛がある方は、鎮痛薬を常備しておき、痛みを感じたらすぐに服用してください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中は食欲がない・・・生理痛を和らげる食べ物は?

      A.

      玄米や黒糖などの精製されていないものや発酵食品、土の中にできる根菜類は身体を温める作用があるため、積極的に摂るように心がけてください。また、ホルモンバランスを整える効果が期待できる食材としては、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを含む大豆食品が代表的です。納豆や豆腐、味噌、豆乳など、普段の食事に取り入れてみてください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中に摂った方が良い栄養素は?

      A.

      貧血になりやすいため鉄分を多く摂るよう心がけましょう。赤身肉などに含まれる良質な蛋白質、大豆に含まれるイソフラボン、青魚に含まれるDHA、野菜や果物に含まれるビタミン類も積極的に摂取しましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中に避けた方が良いことは?

      A.

      食事については、白いお米や白い砂糖などの精製されたものや、地上にできるトマトやキュウリなどの野菜は身体を冷やす作用があるので避けましょう。カフェインを多く含むもの、アルコールもできるだけ控えましょう。
      また、生理期間の過ごし方について、生理中は出血を伴うため貧血傾向になりやすく、激しいジョギングや筋トレなどを行うと、血流が筋肉へと集中し、気分が悪くなったり、立ちくらみを起こしたりする可能性があります。ホットヨガなど、高い室温の中で行うスポーツも短時間で多量に汗をかきやすいため、脱水や貧血などを起こしやすくなるため気をつけましょう。水泳は、外部からの雑菌が入りやすいためできるだけ避けましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理になると頭痛や腰痛などの症状が現れるのはなぜ?

      A.

      生理は、プロスタグランジンと呼ばれるホルモンの作用によって子宮が収縮し、妊娠に備えて成熟した子宮内膜が剥がれ落ちたものが体外へ排出される現象です。プロスタグランジンは子宮だけでなく全身に作用し、頭部の血管が収縮することによって頭痛やめまいが起きたり、腰やその周囲の筋肉が過度に収縮することにより腰痛が起きたりすることがあります。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬を飲むと眠くなるのはなぜ?

      A.

      鎮痛薬の中には、アリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分が含まれているものがあり、それが眠気をもたらします。リングルアイビーなどの眠くなる成分が含まれていない鎮痛薬は、眠気を気にせず服用いただけます。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理になると日中に眠くなるのはなぜ?

      A.

      排卵後~生理直前の黄体期に分泌される「プロゲステロン」という女性ホルモンが、眠気を引き起こす原因となっています。このホルモンが分泌されている間は基礎体温の高温期で、昼と夜の体温差がほとんどない状態になります。通常は体温が徐々に下がって眠りにつくのですが、プロゲステロンの作用が強いと体温が十分に下がらず、夜の睡眠不足の原因となることがあります。また、プロゲステロン自体にも催眠作用があります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      経血量が多いときは病院に行った方が良いの?

      A.

      経血量が異常に多い状態を過多月経と呼びます。経血量は個人差があるため過多月経の判断は難しいですが、ナプキンが1時間ももたない、レバーのような血の塊がたくさん出る、量の多い期間が8日以上続くような場合は、過多月経が疑われます。生活習慣の変化やストレスによるホルモン分泌の乱れが原因の場合は、2~3回程度で血量が安定することが多く心配ありませんが、長引く場合は、子宮筋腫や子宮腺筋症といった病気が疑われるため、一度病院で超音波の検査を受けることをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理の日数が短いけど大丈夫?

      A.

      2日以内で終わる生理を「過短月経」と呼びます。量が少なすぎる「過少月経」や、生理が2日以内で終わってしまう「過短月経」の多くは、女性ホルモンの分泌異常が原因です。女性ホルモンの分泌はストレスやダイエット、疲れなどによって乱れやすく、生活習慣を改善すれば症状も良くなることがほとんどです。しかし、このような異常の一部は子宮や卵巣の病気によることもあり、数か月続く場合や下腹部痛を伴う場合は診察を受けることをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      どのくらい遅れると生理不順なの?

      A.

      一般的な生理周期は25~38日間であり、持続期間は3~7日です。月経不順とは、38日を過ぎても生理がこない「稀発月経」、25日未満で生理がくる「頻発月経」、生理期間が2日以内の「過短月経」、8日以上続く「過長月経」が含まれ、これらの状態が3か月以上続いた場合、月経不順と呼びます。月経不順は女性ホルモンの乱れが主な原因といわれており、突然の体重変化やストレス、激しい運動などがその乱れを引き起こします。数か月しても改善しない場合は、婦人科受診をおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生活リズムの乱れは生理痛に影響を与えるの?

      A.

      女性ホルモンは一定のサイクルで分泌されるため、 月経もこれに対応したサイクルで起こります。生活リズムの乱れによりホルモン分泌も乱れるため、生理不順や生理痛の原因になります。
      女性ホルモンの分泌や働きが不安定になると、自律神経失調症状や情緒不安定、免疫の異常なども起りやすくなります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛による心理的な変化はなぜ起こるの?

      A.

      生理に伴う心理的変化としては、PMS (Premenstrual Syndrome:月経前症候群)やその重症版ともいえるPMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder:月経前不快気分障害)が有名です。
      PMSは、月経の3日から10日位前からおこり、月経開始とともに消失する一連の身体的、および精神的症状を示す症候群で、精神的症状としては、イライラ、倦怠感、孤独感、集中力低下、憂鬱、無気力などが挙げられます。
      PMSの原因は解明されておらず、生理に伴う女性ホルモンの急激な増減の影響など、さまざまな説が唱えられています。軽症なら自律神経を整えるだけでも和らぐことがあるので、まずは生活リズムを見直してみてください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中の運動は控えた方がいいの?

      A.

      生理中、子宮内膜から作られるプロスタグランジンという物質が、子宮内から経血を押し出すために子宮を収縮させる働きをします。これが生理痛の原因になりますが、プロスタグランジンは子宮以外の部位にも作用し、全身の血管の周りにある平滑筋を収縮させるため、血液の循環が悪くなる場合があります。冷えや倦怠感などの症状がある場合は、適度な運動をすることで血液の流れが改善し、症状の緩和につながることもあります。
      又、ストレスが原因で生理痛が重くなっている人にとっては、運動することでリラックス効果が得られ、生理痛の緩和につながることもあります。

      しかし生理中は体調に変化が出やすいため、激しい運動や、長時間の運動は避けましょう。めまいや立ちくらみなどによる転倒にも注意が必要です。
      生理中は、軽いジョギングやウォーキング、ヨガ、筋トレ、ストレッチなどがおすすめです。その時の気分や体調に合わせて調整しながら行いましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      普段の生理周期以外に、生理痛のような痛みがある場合はどうしたらいいの?

      A.

      婦人科関連では、以下の原因が考えられます。

      ・子宮内膜症
      子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。 20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。
      子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、 周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。基本的には月経時の痛みですが、進行すると月経時以外でも痛むことがあります。

      ・排卵時痛
      排卵期に左右片側どちらかが急に痛むことが多く、少量の不正出血を伴うことがあります。ほとんど1~3日でおさまります。卵子が卵巣から飛びだすことで起きる痛みです。

      ・子宮外妊娠
      卵管などの子宮以外に受精卵が着床することで起きます。急に始まり、不正出血を伴うことが多いです。妊娠の可能性がある場合は考える必要があります。

      ・骨盤内炎症性疾患
      主にクラミジアなどの感染が腹腔内に及ぶことで起きます。おりもの異常や、性交時痛、発熱などを伴うことがあります。

      ・卵巣茎捻転・卵巣破裂
      卵巣腫瘍やのう腫がある方が、卵管を軸にねじれたり破れたりするもので、急激に左右どちらかの腹痛が起きます。 運動や妊娠出産などをきっかけに起こす人もいます。卵巣腫瘍自体はほとんど症状がありません。

      ・卵巣出血
      卵巣出血の原因は様々ですが、最も多いものは月経周期に関連するものです。 卵巣内に出血した際に急激な痛みを認めます。貧血の進行程度などを見ながら数日間の安静で軽快することが多いです。

      ・子宮内膜症
      子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。 20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。
      子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、 周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。基本的には月経時の痛みですが、進行すると月経時以外でも痛むことがあります。

      ・子宮筋腫
      子宮の良性腫瘍で女性の4人に1人はあると言われています。症状のない方がほとんどですが、月経痛や月経過多、腹部膨満感などから見つかる方もいます。 できる場所や数により不妊になることもあります。症状がある場合や大きくなる場合には、注射で縮小させたり、手術で切除したりします。

      ・子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌
      がんは進行性の病気ですが、早期ではいずれもあまり症状がありません。子宮癌は不正出血などで気付くことが多いです。 検診で症状のないうちに見つけるのが重要です。腹痛は進行してきた場合に出てくることが多いです。

      婦人科関連以外では、以下のような腸や尿路系の原因が考えられます。
      ・急性腸炎、虫垂炎、憩室炎、炎症性腸疾患、便秘症、尿路感染症、尿管結石

      まずは婦人科を受診し、そこで異常を指摘されなかった場合は、消化器内科や泌尿器科などで検査を受けることをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛のことで病院に行く目安とは?

      A.

      生理痛で以下のような症状がある場合、医療機関を受診しましょう。

      ・生理の度に、生理痛がひどくなる
      ・寝込んでしまうほど生理痛がひどい
      ・生理の出血量が増えた
      ・生理が終わっても痛みが続く
      ・吐き気や嘔吐、下痢や頭痛などの症状がある


      生理中にできない検査もあるため、生理の出血をしていないタイミングで受診するのがおすすめです。ひどい生理痛を放っておくと、痛みが続くだけでなく、妊娠しにくい体質になってしまう可能性もありますので、早めの受診がおすすめです。又、重い生理痛には、病気が隠れている可能性も考えられるため、早急に原因をつきとめ、治療に入る必要があります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛は病気なの?

      A.

      病気ではありません。

      生理中、子宮内膜から作られるプロスタグランジンという物質が、子宮内から経血を押し出すために子宮を収縮させる働きをします。 これにより腹痛や腰痛といった症状を引き起こします。プロスタグランジンは、子宮だけでなく全身のさまざまな部位の筋肉を収縮させる働きがあるため、胃や腸などの筋肉も活発に収縮してしまい、吐き気や下痢などの症状を引き起こすこともあります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      自分の生理周期を把握するにはどうしたらいいの?

      A.

      月経周期とは、月経の始まりから次の月経開始までのことを言います。月経の正常周期は25日~38日程度、順調な月経の期間は3~7日間ですが、個人差があり、ホルモンバランスやストレスなどによって変化しがちです。

      カレンダーの月経が始まった日に「1」と記入し、次の日は「2」、以降「3、4、5・・・」と記入してください。次の月経が始まったら、その日がまた「1」です。より正しい周期を知るためには数回分のデータをとり、「平均値」を出しましょう。自分の生理周期がわかると、正常な月経なのか、異常な周期なのかを判断する1つの目安になります。自分にあった月経関連のアプリを活用するのもよい手段です。

      又、基礎体温は排卵日を予測する目安になります。できる限り毎日同じ時間に、目覚めたらそのまま動かずに布団の中で検温します。たとえ規則的に月経がきていても、無排卵性月経といってきちんと排卵していないことがあります。この場合は、基礎体温をグラフにしたときの形でわかります。個人差はありますが、女性の基礎体温は一般的に「低温期」と「高温期」があり、低温期の平均と高温期の平均の温度差は0.3℃以上です。もっとも妊娠しやすい時期は排卵日、排卵日の前3日と後1日です。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛と肌荒れは関係があるの?

      A.

      関係あります。

      生理が終わった後の10~14日間にあたる「卵胞期」は、卵胞ホルモンが増えて肌荒れを防ぐ効果がある一方、排卵後から生理前の「黄体期」は、黄体ホルモンが増え、皮脂の分泌が促されます。皮脂が過剰に分泌されると毛穴に詰まり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。又、エストロゲンは肌の状態を整えて潤いを保つ作用があります。生理中や黄体期はエストロゲンの分泌量が減るため、肌が乾燥しやすくなります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛をガマンすると体に良くないことってあるの?

      A.

      痛みをガマンすることで、体に負担がかかってしまうため、ガマンせずになるべく早く鎮痛薬を飲むことをおすすめします。ただし、用法・用量を守り、空腹時や長期間(1か月に10日以上)の服用は避けましょう。鎮痛薬を服用した後も痛みがおさまらない場合は、病院を受診し、医師のアドバイスを受けましょう。
      その場しのぎで痛みをおさえてしまうことで、重大な病気のサインを見逃してしまう恐れもあります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      年齢によって生理痛は変化するの?

      A.

      20〜30代以降や出産後に重い生理痛が改善する方もいますが、反対に子宮筋腫や子宮内膜症性嚢胞などの基礎疾患が発症したことにより、症状が強くあらわれる方もいます。また、年齢によらず、ストレスやライフサイクルの乱れなどにより、症状が増悪する場合もありますので、「いつもの生理痛とは痛みの感じ方が違うな」と思ったときには、病院を受診することをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      基礎体温は測った方が良いの?

      A.

      月経周期や排卵の有無など、体の変化やリズムを確認するために、基礎体温は測定することをおすすめします。
      毎朝起床時、体を起こす前の体温を測りましょう。体温計は就寝前に枕元など手の届くところに準備しておき、毎朝できるだけ同じ時間に測りましょう。測定は舌の下で行い、体温計は小数点第二位まで測れる婦人科体温計の使用をおすすめします。測った後はグラフやアプリに記録し、体温が二層性になっていることを確認しましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理前に感じる体の不調(PMS)で病院に行って良いの?

      A.

      PMSとは、イライラしたり疲れやすくなったり不安定な気持ちになったりする精神的な症状と、乳房や下腹部の張りや圧痛、頭痛や手足のむくみなどの身体的な症状が月経前にあらわれ、月経開始とともに改善する疾患です。軽症であれば生活リズムを整える、例えば栄養バランスの良い食事を摂ることや適度な運動をすること、リラックスできる時間を作ることなどで改善することもあります。それでも改善しない場合は、病院を受診しましょう。鎮痛薬や、漢方薬、低容量ピルなどのホルモン療法が有効なこともあります。漢方薬は、症状にもよりますが、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、加味逍遥散(カミショウヨウサン)などが一般的に有効とされています。精神的症状が強い場合は、心理カウンセラーによる治療が必要なこともあります。一人で悩まず、まずは病院を受診してください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛を和らげる方法は?

      A.

      身体を冷やさないような服装を心がけ、湯船にゆっくり浸かるようにしましょう。入浴後や就寝前のちょっとした時間にヨガやストレッチを行うと、血行が良くなり筋肉がほぐれ、腰痛の軽減につながります。また、不規則な生活やストレスによりホルモンバランスが乱れることも多いので、できるだけ規則正しい生活を心がけ、リラックスできる環境を作ってください。毎回強い生理痛がある方は、鎮痛薬を常備しておき、痛みを感じたらすぐに服用してください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中は食欲がない・・・生理痛を和らげる食べ物は?

      A.

      玄米や黒糖などの精製されていないものや発酵食品、土の中にできる根菜類は身体を温める作用があるため、積極的に摂るように心がけてください。また、ホルモンバランスを整える効果が期待できる食材としては、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを含む大豆食品が代表的です。納豆や豆腐、味噌、豆乳など、普段の食事に取り入れてみてください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中に摂った方が良い栄養素は?

      A.

      貧血になりやすいため鉄分を多く摂るよう心がけましょう。赤身肉などに含まれる良質な蛋白質、大豆に含まれるイソフラボン、青魚に含まれるDHA、野菜や果物に含まれるビタミン類も積極的に摂取しましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中に避けた方が良いことは?

      A.

      食事については、白いお米や白い砂糖などの精製されたものや、地上にできるトマトやキュウリなどの野菜は身体を冷やす作用があるので避けましょう。カフェインを多く含むもの、アルコールもできるだけ控えましょう。
      また、生理期間の過ごし方について、生理中は出血を伴うため貧血傾向になりやすく、激しいジョギングや筋トレなどを行うと、血流が筋肉へと集中し、気分が悪くなったり、立ちくらみを起こしたりする可能性があります。ホットヨガなど、高い室温の中で行うスポーツも短時間で多量に汗をかきやすいため、脱水や貧血などを起こしやすくなるため気をつけましょう。水泳は、外部からの雑菌が入りやすいためできるだけ避けましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理になると頭痛や腰痛などの症状が現れるのはなぜ?

      A.

      生理は、プロスタグランジンと呼ばれるホルモンの作用によって子宮が収縮し、妊娠に備えて成熟した子宮内膜が剥がれ落ちたものが体外へ排出される現象です。プロスタグランジンは子宮だけでなく全身に作用し、頭部の血管が収縮することによって頭痛やめまいが起きたり、腰やその周囲の筋肉が過度に収縮することにより腰痛が起きたりすることがあります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理になると日中に眠くなるのはなぜ?

      A.

      排卵後~生理直前の黄体期に分泌される「プロゲステロン」という女性ホルモンが、眠気を引き起こす原因となっています。このホルモンが分泌されている間は基礎体温の高温期で、昼と夜の体温差がほとんどない状態になります。通常は体温が徐々に下がって眠りにつくのですが、プロゲステロンの作用が強いと体温が十分に下がらず、夜の睡眠不足の原因となることがあります。また、プロゲステロン自体にも催眠作用があります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      経血量が多いときは病院に行った方が良いの?

      A.

      経血量が異常に多い状態を過多月経と呼びます。経血量は個人差があるため過多月経の判断は難しいですが、ナプキンが1時間ももたない、レバーのような血の塊がたくさん出る、量の多い期間が8日以上続くような場合は、過多月経が疑われます。生活習慣の変化やストレスによるホルモン分泌の乱れが原因の場合は、2~3回程度で血量が安定することが多く心配ありませんが、長引く場合は、子宮筋腫や子宮腺筋症といった病気が疑われるため、一度病院で超音波の検査を受けることをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理の日数が短いけど大丈夫?

      A.

      2日以内で終わる生理を「過短月経」と呼びます。量が少なすぎる「過少月経」や、生理が2日以内で終わってしまう「過短月経」の多くは、女性ホルモンの分泌異常が原因です。女性ホルモンの分泌はストレスやダイエット、疲れなどによって乱れやすく、生活習慣を改善すれば症状も良くなることがほとんどです。しかし、このような異常の一部は子宮や卵巣の病気によることもあり、数か月続く場合や下腹部痛を伴う場合は診察を受けることをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      どのくらい遅れると生理不順なの?

      A.

      一般的な生理周期は25~38日間であり、持続期間は3~7日です。月経不順とは、38日を過ぎても生理がこない「稀発月経」、25日未満で生理がくる「頻発月経」、生理期間が2日以内の「過短月経」、8日以上続く「過長月経」が含まれ、これらの状態が3か月以上続いた場合、月経不順と呼びます。月経不順は女性ホルモンの乱れが主な原因といわれており、突然の体重変化やストレス、激しい運動などがその乱れを引き起こします。数か月しても改善しない場合は、婦人科受診をおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生活リズムの乱れは生理痛に影響を与えるの?

      A.

      女性ホルモンは一定のサイクルで分泌されるため、 月経もこれに対応したサイクルで起こります。生活リズムの乱れによりホルモン分泌も乱れるため、生理不順や生理痛の原因になります。
      女性ホルモンの分泌や働きが不安定になると、自律神経失調症状や情緒不安定、免疫の異常なども起りやすくなります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛による心理的な変化はなぜ起こるの?

      A.

      生理に伴う心理的変化としては、PMS (Premenstrual Syndrome:月経前症候群)やその重症版ともいえるPMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder:月経前不快気分障害)が有名です。
      PMSは、月経の3日から10日位前からおこり、月経開始とともに消失する一連の身体的、および精神的症状を示す症候群で、精神的症状としては、イライラ、倦怠感、孤独感、集中力低下、憂鬱、無気力などが挙げられます。
      PMSの原因は解明されておらず、生理に伴う女性ホルモンの急激な増減の影響など、さまざまな説が唱えられています。軽症なら自律神経を整えるだけでも和らぐことがあるので、まずは生活リズムを見直してみてください。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理中の運動は控えた方がいいの?

      A.

      生理中、子宮内膜から作られるプロスタグランジンという物質が、子宮内から経血を押し出すために子宮を収縮させる働きをします。これが生理痛の原因になりますが、プロスタグランジンは子宮以外の部位にも作用し、全身の血管の周りにある平滑筋を収縮させるため、血液の循環が悪くなる場合があります。冷えや倦怠感などの症状がある場合は、適度な運動をすることで血液の流れが改善し、症状の緩和につながることもあります。
      又、ストレスが原因で生理痛が重くなっている人にとっては、運動することでリラックス効果が得られ、生理痛の緩和につながることもあります。

      しかし生理中は体調に変化が出やすいため、激しい運動や、長時間の運動は避けましょう。めまいや立ちくらみなどによる転倒にも注意が必要です。
      生理中は、軽いジョギングやウォーキング、ヨガ、筋トレ、ストレッチなどがおすすめです。その時の気分や体調に合わせて調整しながら行いましょう。

    • ⽣理痛のこと Q.

      普段の生理周期以外に、生理痛のような痛みがある場合はどうしたらいいの?

      A.

      婦人科関連では、以下の原因が考えられます。

      ・子宮内膜症
      子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。 20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。
      子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、 周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。基本的には月経時の痛みですが、進行すると月経時以外でも痛むことがあります。

      ・排卵時痛
      排卵期に左右片側どちらかが急に痛むことが多く、少量の不正出血を伴うことがあります。ほとんど1~3日でおさまります。卵子が卵巣から飛びだすことで起きる痛みです。

      ・子宮外妊娠
      卵管などの子宮以外に受精卵が着床することで起きます。急に始まり、不正出血を伴うことが多いです。妊娠の可能性がある場合は考える必要があります。

      ・骨盤内炎症性疾患
      主にクラミジアなどの感染が腹腔内に及ぶことで起きます。おりもの異常や、性交時痛、発熱などを伴うことがあります。

      ・卵巣茎捻転・卵巣破裂
      卵巣腫瘍やのう腫がある方が、卵管を軸にねじれたり破れたりするもので、急激に左右どちらかの腹痛が起きます。 運動や妊娠出産などをきっかけに起こす人もいます。卵巣腫瘍自体はほとんど症状がありません。

      ・卵巣出血
      卵巣出血の原因は様々ですが、最も多いものは月経周期に関連するものです。 卵巣内に出血した際に急激な痛みを認めます。貧血の進行程度などを見ながら数日間の安静で軽快することが多いです。

      ・子宮内膜症
      子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。 20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。
      子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、 周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。基本的には月経時の痛みですが、進行すると月経時以外でも痛むことがあります。

      ・子宮筋腫
      子宮の良性腫瘍で女性の4人に1人はあると言われています。症状のない方がほとんどですが、月経痛や月経過多、腹部膨満感などから見つかる方もいます。 できる場所や数により不妊になることもあります。症状がある場合や大きくなる場合には、注射で縮小させたり、手術で切除したりします。

      ・子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌
      がんは進行性の病気ですが、早期ではいずれもあまり症状がありません。子宮癌は不正出血などで気付くことが多いです。 検診で症状のないうちに見つけるのが重要です。腹痛は進行してきた場合に出てくることが多いです。

      婦人科関連以外では、以下のような腸や尿路系の原因が考えられます。
      ・急性腸炎、虫垂炎、憩室炎、炎症性腸疾患、便秘症、尿路感染症、尿管結石

      まずは婦人科を受診し、そこで異常を指摘されなかった場合は、消化器内科や泌尿器科などで検査を受けることをおすすめします。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛のことで病院に行く目安とは?

      A.

      痛みをガマンすることで、体に負担がかかってしまうため、ガマンせずになるべく早く鎮痛薬を飲むことをおすすめします。ただし、用法・用量を守り、空腹時や長期間(1か月に10日以上)の服用は避けましょう。鎮痛薬を服用した後も痛みがおさまらない場合は、病院を受診し、医師のアドバイスを受けましょう。
      その場しのぎで痛みをおさえてしまうことで、重大な病気のサインを見逃してしまう恐れもあります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛は病気なの?

      A.

      病気ではありません。

      生理中、子宮内膜から作られるプロスタグランジンという物質が、子宮内から経血を押し出すために子宮を収縮させる働きをします。 これにより腹痛や腰痛といった症状を引き起こします。プロスタグランジンは、子宮だけでなく全身のさまざまな部位の筋肉を収縮させる働きがあるため、胃や腸などの筋肉も活発に収縮してしまい、吐き気や下痢などの症状を引き起こすこともあります。

    • ⽣理痛のこと Q.

      自分の生理周期を把握するにはどうしたらいいの?

      A.

      月経周期とは、月経の始まりから次の月経開始までのことを言います。月経の正常周期は25日~38日程度、順調な月経の期間は3~7日間ですが、個人差があり、ホルモンバランスやストレスなどによって変化しがちです。

      カレンダーの月経が始まった日に「1」と記入し、次の日は「2」、以降「3、4、5・・・」と記入してください。次の月経が始まったら、その日がまた「1」です。より正しい周期を知るためには数回分のデータをとり、「平均値」を出しましょう。自分の生理周期がわかると、正常な月経なのか、異常な周期なのかを判断する1つの目安になります。自分にあった月経関連のアプリを活用するのもよい手段です。

      又、基礎体温は排卵日を予測する目安になります。できる限り毎日同じ時間に、目覚めたらそのまま動かずに布団の中で検温します。たとえ規則的に月経がきていても、無排卵性月経といってきちんと排卵していないことがあります。この場合は、基礎体温をグラフにしたときの形でわかります。個人差はありますが、女性の基礎体温は一般的に「低温期」と「高温期」があり、低温期の平均と高温期の平均の温度差は0.3℃以上です。もっとも妊娠しやすい時期は排卵日、排卵日の前3日と後1日です。

    • ⽣理痛のこと Q.

      生理痛と肌荒れは関係があるの?

      A.

      関係あります。

      生理が終わった後の10~14日間にあたる「卵胞期」は、卵胞ホルモンが増えて肌荒れを防ぐ効果がある一方、排卵後から生理前の「黄体期」は、黄体ホルモンが増え、皮脂の分泌が促されます。皮脂が過剰に分泌されると毛穴に詰まり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。又、エストロゲンは肌の状態を整えて潤いを保つ作用があります。生理中や黄体期はエストロゲンの分泌量が減るため、肌が乾燥しやすくなります。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      色々な種類の鎮痛薬があるけど、どれを飲めば良いの?

      A.

      例えば、「リングルアイビー」シリーズには、イブプロフェンという有効成分が配合されています。イブプロフェンとはNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれるものの一種で、解熱、鎮痛、抗炎症作用があります。また、プロスタグラジンという発痛物質の生成を阻害することで、痛みの感知を和らげる効果もあります。
      その他、鎮痛薬に含まれる有効成分として一般的なものには、アスピリン、アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクなどがありますが、これらの有効成分と比較して、イブプロフェンは、特に子宮への移行性が高く、即効性があると言われています。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      錠剤とカプセル剤があるけど、効き方はどう違うの?

      A.

      錠剤と比べてカプセル剤は溶けるのが早く、即効性があります。カプセル剤とは、液体や粉末の有効成分をゼラチン質のカプセル剤皮に詰めたもので、カプセルが溶けるとすぐに有効成分が広がります。一方で、錠剤は、有効成分と添加剤を圧縮加工したもので、飲みやすいという特長があります。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬っていつ飲めば良いの?

      A.

      基本的には痛みが出てきてからの服用で問題ありません。外出先で突然痛みが強くなることもあるので、持ち歩くようにしておくと良いでしょう。毎回生理何日目で強い痛みがくると決まっているような場合は、予測して痛みが始まる直前から飲み始めても良いですが、多量に飲むと胃の粘膜を荒らしたり、腎機能障害が出る可能性があるので、いずれにしても服用は必要時のみとし、無駄に用量を増やさないことをおすすめします。また、服用間隔を4時間以上あけるようにしてください。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬をいつも飲んでいると効かなくなるの?

      A.

      市販の鎮痛薬では、用法・用量を守って服用しているのであれば、耐性ができる(効きづらくなる)ことはありません。もし鎮痛薬が効かないようであれば、服用のタイミングが遅れている、あるいは体質に合わない成分が配合されている可能性もありますので、医師にご相談ください。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬にはどんな副作用があるの?

      A.

      鎮痛薬は胃の粘膜を刺激することがあるので、胃の弱い方は胃薬と同時に飲むことをおすすめします。また、鎮痛薬の中には眠くなる成分が入っているものもあるので、注意が必要です。「リングルアイビー」シリーズは、眠くなる成分は含まれておりませんが、イブプロフェン自体も副作用として眠気やめまいなどの症状が、稀ではありますが報告されています。鎮痛薬の服用による生理周期への影響はなく、また、授乳中の服用も問題ありませんが、15歳未満の小児や妊娠中の服用は避けてください。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬は他の薬と一緒に飲んで良いの?

      A.

      例えば、ビタミン薬、漢方薬との併用は可能です。また、胃薬も併用可能ですので、胃に負担がかからないように、一緒に使用することをおすすめします。ただし、他のかぜ薬や、解熱鎮痛剤とは併用しないでください。一般的なかぜ薬にはNSAIDsが含まれていることが多いので、併用すると、過剰摂取となり思わぬ副作用につながる可能性があります。

    • 鎮痛薬のこと Q.

      鎮痛薬を飲むと眠くなるのはなぜ?

      A.

      鎮痛薬の中には、アリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分が含まれているものがあり、それが眠気をもたらします。リングルアイビーなどの眠くなる成分が含まれていない鎮痛薬は、眠気を気にせず服用いただけます。