No.37
2022.11.30
生理前だけじゃない!
排卵日前後に起こりがちな体調不良
生理前の体調不良に関しては、PMS(月経前症候群)として比較的広く知られていますが、じつは、それ以外の時期でも体の不調を感じることがあります。その時期とは、排卵日の前後。今回は、排卵日前後に起こりがちな体調不良について、詳しくご紹介します。
排卵日に体の不調が起こるのはなぜ?
そもそも「排卵日」とは、卵巣の中で育った卵胞から卵子が飛び出す時期のことを言います。生理が終わると、女性の体内では卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、低温期に入ります。その後、排卵をきっかけに黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。
この、急激な女性ホルモンの分泌バランスの変化により、排卵日前後に不調を感じる人が多いのです。
なお、自分の排卵日がいつかを知るためには、普段から生理周期を記録しておくことが大切。生理周期が規則的な場合、次の生理予定日の14日前が排卵日の目安です。基礎体温をはかっている人は、低温期と高温期の切り替わりが排卵日だと推測できます。
排卵日に起こりがちな不調
では、排卵日前後にどのような不調が起こるのか、具体的な症状を見ていきましょう。
下腹部の痛み(排卵痛)
微量の出血(排卵出血)
倦怠感
強い眠気
吐き気
めまい
腰痛
むくみ
冷え
おりものの増加
イライラ
排卵痛とは、排卵する際に卵胞が破れて腹膜を刺激することで起こる痛みのこと。下腹部にチクチクした痛みや張りを感じる人が多いようです。
排卵出血は、卵胞が破れたときに流れ出した血液のこと。多くの場合、おりものが茶色くなる、ティッシュに少し血がつく程度の量です。
排卵が理由じゃないかも!注意したい不調
さまざまな体の変化が起こる排卵日前後。不調を感じたら体をゆっくり休めて、十分な睡眠をとることが大切です。また、体が冷えていると痛みや不快な症状が出やすいので、体の中からしっかり温めることも有効です。
ただし、なかには排卵による不調ではなく、何か病気などが隠れているケースもあります。たとえば、痛みなどの症状が長く続く場合。そして、我慢できないほどの強い痛みを感じる場合も要注意です。排卵痛ではなく、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気である可能性があります。
また、排卵出血はごくごく少量の出血で、1~3日ほどで止まります。もっと長い期間続くようであれば、不正出血の疑いが。早めに婦人科を受診しましょう。
自分の体の変化とうまく付き合っていこう
生理前や生理中でもないのに、お腹の痛みや出血があると驚いてしまうかもしれませんが、排卵日前後は、誰にでも不調が起こりうる時期。自分の生理周期を知り、排卵日を予測することで、不調を和らげたり、予防したりすることもできます。自分の体の変化と上手に付き合っていきましょう。
ただし、繰り返しになりますが、不調が長く続く、耐えられないほどの痛みを感じるといった場合は、できるだけ早く婦人科を訪ねてくださいね。
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